◆サーバーとは?
あなたのホームページを公開するためには、インターネットにつながった「サーバー」という場所にあなたのホームページを置いておく必要があります。お客さんはインターネット経由でホームページにアクセスする訳ですから、あなたのホームページもインターネットにつながった場所においておかなければいけないのです。
このホームページが設置されるのが「サーバー」と呼ばれる専用のコンピュータです。
もちろんサーバーを使わないで、あなたのパソコンをインターネットにつないで、そこにあなたのホームページを設置する、ということも技術的には可能です。
でもそうすると世界中のハッカーが、あなたのパソコンにやってきます。場合によってはあなたの大切なパソコンの中身を改ざんしたり盗み出したりするかもしれません。
ですからセキュリティーの観点からは、専用のサーバーを契約して、そこにホームページを設置した方が安全です。
◆サーバーの費用
さてこのサーバーですが、提供しているサービスで値段にかなりの差があります。
専用の高級サーバーだと、月額10万円以上しますし、安いサーバーだと月額2〜3千円です。個人用のサーバーだと月額300円以下ののサービスも出ています。
こうしたサーバーの値段の違いはどこから出てくるのでしょうか。
簡単にいうと、下記の2点で価格に差がでます。
- サポートをどこまで充実させているか
- セキュリティーや信頼性を重視しているかどうか
◆サーバーの値段の違い
安いサーバーを提供しているサービスは、一般にサポートに力をいれていません。
たとえば月に300円のサービスだと、電話サポートの人件費が捻出できません。サーバーの償却費や会社としての利益を考えると、電話で10分サポートしたらもう赤字になってしまいます。そこでサーバー会社としては、「マニュアルを提供するから、自分で勉強してください。何か分からないことがあっても、なるべく電話しないでくださいね」というスタンスになってしまい、サポートが弱くなってしまうのです。
一方、セキュリティーや信頼性をどこまで追い求めるかで、サーバーの費用が異なります。防犯設備が充実した最新のインテリジェントビルと、鍵が壊れかけている築50年のボロボロのビルでは、テナント代はかなりの差が出ます。
サーバーも同じで、最先端のセキュリティーや信頼性を求めたサーバーだと、どうしても高くなってしまうのです。
と言っても、一般の中小企業や個人事業主がそれほど高級なサーバーを利用する必要はありません。ただ逆に、あまりに安いサーバーもセキュリティーが心配ですし、サポートもほとんど期待できません。